第3章

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「こんにちわ」 それからずっと、 主に俺の方の都合で機会がなくて。 青羽が部屋にやってきたのは約束してから3週間を過ぎた頃だった。 ドアチャイムの音に扉を開ければ、 食材を山ほど抱えた彼が立っていた。 調味料まで持参している周到さにちょっと驚く。 まあろくに揃っていないのは本当だったけど。 「今日は和食にしようと思うんです」 手早く下ごしらえをしていく青羽の後ろで、 何か手伝う事はないかとうろうろする。 いいから座 っててと、 缶ビールを持たされてリビングに追いやられた。 生活感のなさをカバーしようと、 つい先日購入したばかりのローソファに腰を下ろす。
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