第3章

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え?と戸惑う声を上げる青羽に、 泊まって行くといいと告げる。 「俺も明日は非番だし」 彼さえよければ、 ゆっくりと一緒に飲んで話をしたかった。 「お休みだったら……奥さんとか、 会いに来ないの?」 その言葉に、 青羽を見返す。 「えと、 ほら、 奥さんが来た時に、 俺が家の中で鼾をかいてたら、 びっくりするでしょう?」 「君は鼾をかくのか?」 求められたものとは違う答えを、 わざと返す。 「かきませんよ!や、 そーじゃなくって……」 唇を尖らせた青羽が、 も、 いーです、 と呟いて。 半ばヤケクソのように缶ビールのプルタブを引き開ける。 子供のようなその仕草に笑い出しそうになるのを堪えた。
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