第3章

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不意に質感を変えた彼の瞳から、 目が離せなくな った。 「……青羽くん?」 知らず息を詰めた時、 不意に伸びてきた彼の腕に抱きこまれた。 「あお――」 最後まで言い終えることは出来なかった――唇を塞いだものが、 彼のそれであることに気づくまで、 数秒かかった。 頭の中が真っ白になる。 ――これは……なんだ?――彼は、 なにを……。 反応できないでいるうちに床に押し倒された。 背中に当たった固いフローリングの感触が、 はっと思考を呼び戻す。 青羽くん、 と出した声が掠れていて、 それにまた動揺する。 「させて」 彼の唇から零れた言葉に、 身体が硬直した。 「ね、 知ってたでしょう?俺の気持ち――分かってて……」 「なに――言って……」 ようやく意味のしみとおってきた彼の言葉。
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