第7話、浅間秋子誕生

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★ 「あ、あ、あ……秋ちゃん? もしかして、無理矢理に女装とかさせちゃったから怒ってるの?」  ――女装男子のボク、もう癖になっちゃいそう…… 「うふふ……おるこちゃん、そう思う?」  ――あはは! おるこちゃんゴメンね…… 「あぁーあ、あ……ぁあ、秋ちゃん? あたし、謝るから、謝るもん! だから、あの……怒らないでほしいの」  ――ボクね、女の子のボクが大好きになっちゃったみたいな……はぁーーー、気持ちイイ!  何だかんだ言って、河鹿薫子の悪戯心から施されたボクの女装だった。  ――そんなこんななんだけどさ……女装男子のボク、もうヤメられないかも。女子の姿のボク、こんなに気持ちイイなんて知らなかったんだもん……  いやはや、ボク達のバンド「おでん」は、今日を境にトンでもない方向へと迷走を始めようとは、この時、バンドのメンバー全員、全く予想もしていなかった。 「うふふ……浅間秋、中学二年生の男子だったり、なんちゃって美少女の浅間秋子だったり……うふ、変わるわよ」 ★
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