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「あれじゃん? もしかしてドッキリかなんかみたいな……」
「それってさ、平凡な中学校に激マブ美少女モデル乱入特集ドッキリみたいな?」
――あはは……みんなボクを見てる、見てる……
「そうそう、そんなんみたいなドッキリとかみたいなアレなんじゃん?」
――ああ、何て気持ちイイんだろう……
「ねえ? あの綺麗な女の子、誰だか知ってる?」
「知らないけど、もしかしたら転校生じゃないの?」
「ええ? 転校生だったら、普通、担任の先生が教室に連れて来ない?」
「あ、そっか……うん、そうよね」
「じゃあ、あの美少女……誰?」
「あの綺麗なお人形さんみたいな女の子、誰ぇー?」
「あの美人……誰なんだ?」
――あはは! みんな、ボクだよ、ボク、ボク……
「何か知んないけど、普通に教室ん中に入って来たけど……」
――オレオレ詐欺ならぬ、ボクボク詐欺なんかじゃなくてさ……みんな、ほら、お馴染のボクだよ!
「うん、普通に入って来たわよね」
ボクはクラスメイト全員からの熱くて篤い視線を浴びる中、いつもどおり自分の席に座ったのだった。
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