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考えて頂きたい。
飽食の時代、巷にはカレー専門店が跋扈(ばっこ)し、街を見渡せば、そんじょそこらに美味いカレーを食わせる店がある。
食品メーカー各社は、しのぎを削って家庭用カレールーの開発に余念がなく、カレーライス等と云うのは、最早、幼児にでも簡単に作ることの出来るポピュラーな料理である。
神戸和牛のなんたらと云う希少部位を使った料理でもなく、北欧辺りの小さな村に代々伝わる様な幻の料理でもない。
カレーライスである。
誰でも知っている、そして、誰でも作れるあの
カレーライスなのである。
そんなカレ―ライスが、どうして、何をどうすれば、殺意を覚える程に不味くなるのか
私には理解出来なかった。
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