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高校生の時はしばらくそのままの関係だったけど卒業してすぐに大輝はニューヨークへ。
そして24歳の夏にフラッと帰ってきた。
住む所がない大輝に
『一泊だけ!お願いします!』
ってお願いをされてしまったことで男女の関係になってしまった。
よくよく考えてみると付き合ってるわけじゃないかもしれない。
だって何も言われてないし、恋人らしいことも何もしていない。
男女の関係になったからって付き合ってるわけじゃないんだ。
そっか。
あたし、いいように利用されてただけだ。
泊まるところがない大輝に利用されてただけなんだ。
だから改めて『別れよう』なんて言わなくていいんだ。
でも
もう泊めたりしてはならないんだ。
心を鬼にしなければ。
大輝が来るまで部屋の掃除をやろうとしたが、泊めないんだからいいやと途中で投げ出した。
さぁ、来い。
大輝!
しばらくして大輝から駅に着いたと電話がきた。
あたしは駅まで迎えに行った。
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