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「大輝、あのね。あたし・・・・」
「ん?」
「あたしね、もう・・・」
「メグ、腹減った。なんかある?メグの家。」
「あ、ああ。サンドイッチなら作ろうか?」
「やった!メグのサンドイッチ久しぶりだな。あれだろ。肉挟んだやつ。あれタレがうまいよな。」
「うん、よく作ってピクニック行ったよね。」
「ピクニック?行ったっけ?」
「えー!行ったじゃん!ひどい!」
「えー、行ったかな。」
ひどい。大輝。
ん?あれ?
あのサンドイッチ持ってピクニック行ったのって・・・・
高広と?
あれ?あー、もう最悪。
高広と行ったんだ。葉山の海の見える丘に。
あたし最低だ。
大輝との思い出と高広との思い出がごっちゃになってる。
「メグ?どうした?鍵は?」
ハッ!気づいたらもうアパートの部屋の前だし!
どうしよう。今更、部屋あげないなんて言えない。
とにかくサンドイッチは作って食べさせないと。お腹空いてるだろうし。
「ちょっと待っててね!すぐ作るから!」
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