絶体絶命

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しばらくしてベルは鳴らなくなった。 「メグ、我慢しないで。声出していいんだよ。」 「あ、ああ・・・」 「メグの弱いところこんなに知ってるのは俺だけだな。」 「うん・・・・」 あたしは大輝の髪の毛を触りながら高広との事を思い出した。 高広・・・あたしと初めてだったのに大輝と同じことしてくれてた。 大輝・・・あたし・・・ さっきまで違う人に抱かれたんだよ? そしてまったく同じことされたの・・・。 大輝だけじゃないんだよ。 あたしが気持ちよくなるのは。 「お腹すいた?」 あたしは二回目の腕枕で大輝の顔を見ながら聞いた。 「グー・・・グー・・・」 寝てるし・・・。 いっつもそう。 大輝はオワるといつも寝ちゃう。 変わってないんだ。何にも。 大輝は・・・。 あたしは深い溜め息をついた。 高広に会いたい。 行っちゃおうか。バイト先。 大輝には置き手紙しておいて・・・。 ごめん、大輝。
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