高広の夜の顔

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ふぅ。高広にバレテない。 それにしても高広いたのはいいけどあの女たちはなに? 親しい感じ。 間違いなく二人とも高広目当てだわ。 せっかく来たのに。 どうしよう。 「お客様、何をお作りしましょうか?」 「あ、じゃあマティーニをお願いします。」 「かしこまりました。」 注文をボーイが高広に耳打ちをした。 やば、バレる。 高広がこっちをチラッと見ることを予測して影に隠れた。 「高広くん、今度映画行こうよ。駅前に新しいのできたじゃん?」 「あー!抜け駆け!あたしだって行きたいんだから。三人で行こうよ。高広くん二人っきりだと行かないらしいから。」 「えー、そうなの?」 「はい、一応彼女いるんで。みんなで行くなら。」 「えー、彼女いるんだ。うらやましいなぁ!その彼女!」 みんなで行くなら女とでかけるのかよ。 と心で突っ込んだ。 あたしのマティーニ作りながら他の女の子と楽しく会話されてもね。 なんかむかつく。 はぁ、でも確かにあんなルックス良ければ女の子は寄ってくるわな。 バーテンダーやらせておくのがもったいない。
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