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「メグ、待ってこんなとこで。あ、ああ!」
高広のなんてセクシーな声。
あたしは酔っているせいかその声にゾクゾクが止まらない。
いつもこんな大胆なことしないのに。
「あ、ああん。」
マティーニが入ってた空のグラスがあたしたちが揺れるたびにカタカタと音を鳴らす。
こんなとこで
こんなこと
興奮する。
「ああ、メグ!」
「いい!ああ、高広!」
「すいませーん。」
え?
今、誰かの声しなかった?
「メグ?」
「シッ!」
あたしたちはイレタまんま動きを止めた。
「誰か入ってきた。」
「え?」
この席はドアから死角になっている。
「高広ー?いるのー?」
「真理だ!」
「うそ!」
あたしは急いで立ち上がった。
高広も急いでズボンを上げてベルトを閉めた。
「なんで?真理が・・・」
「閉店まで待ってたんじゃないの?高広出ていく?」
「・・・やだ。長くなる。出ていくまで諦める。」
「そだね・・・」
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