34人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
いや、もう帰ってきてるんだけどね。
「わかった。今夜電話してちゃんと別れるよ。」
「ホント?」
「うん、でも高広・・・真理ってあたしの高校の時の同級生だって知ってた?」
「えっ!知り合い?」
「うん・・・」
「・・・そうなんだ。真理は前のバーテンやってた店の客で・・・」
「お客に手を出したってこと?」
「そんな、人聞き悪いこと言わないでよ。真理がかなり積極的で・・・」
「ふーん・・・積極的だったら高広は流されるんだね。」
「そんなことないっ!だから店変えたし!今の店ではちゃんと誘いは断ってるよ!」
「でも三人なら行くんでしょ?映画とか。」
「メグ・・・」
高広は大きな瞳てあたしを見つめた。
あたし最低だ。
自分だって二股みたいなことしてるくせに、高広ばかり攻撃して。
携帯も電源を切ったまま。
大輝からの留守電すごいかな。
まだアパートにいるのだろうか。
「メグ・・・今日もお店来てくれない?俺がちゃんとあの子たちと何もないってことわかるよ。」
「でもあたし、昨日あの子たちに睨まれたし。」
最初のコメントを投稿しよう!