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ムカつく!
あたしはずっと大輝の帰りを待ってたのに。
確かに高広に頼ってたけどそれでも大輝のことは忘れなかったのに。
あたしは大輝の携帯にかけた。
写真の女のこと聞いてやる。
あたしは矛盾している。
こっちから別れを言うのは良くても、別れを言われるのはプライドが許さない。
大輝を何年も待ってた分
捨てられる形なんて納得できない!
大輝に電話すると都内の飲み屋にいた。
「おー!こっち!こっち!」
店に入ると大輝はたくさんの男女に囲まれて飲んでいた。
「なに?大輝の彼女?めっちゃかわいいじゃん!」
「こ、こんばんわ。」
あたしはその人たちの勢いに完全に負けていた。
「そ!誰も手を出すなよ?」
大輝はあたしの肩を抱き寄せた。
もう!会ったら言うつもりだったのに!
店にはロックが大音量でかかっていてよく会話が聞こえない。
辺りを見るとちらほらと外国人もいる。
大輝は昔からこういうアメリカンなところが好きだった。
あたしのことをほったらかして仲間と楽しそう。
「ふん・・・。ばーか。」
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