矛盾とプライド

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ああいうことを自然にできる大輝にヤキモキしている。 「萩原くん!今夜は飲もう!二人で!」 「なぁ、場所変えない?」 「え?」 「大輝もあの子と仲良くしてるしさ、抜けてもわからないよ。」 「・・・うん・・・」 できれば大輝に見せつけたかったけど、全然こっち見てくれないし。 あたしはカバンを持って外に出た。 外はドシャ降りだった。 「メグちゃんと相合い傘か。あの頃憧れてたんだ。」 「ふふ。ホント?萩原くん酔いすぎ。」 「ホントだよ」 萩原くんはあたしの腰に手をまわした。 「ちょっと!かなり酔ってる?」 「メグちゃんきて・・・・」 手を引っ張られ建物の陰に連れてかれた。 「ちょっと、萩原くん!待って!濡れちゃう!」 「いいの、いいの。」 萩原くんは無理矢理キスをしてきた。 「ん、んん!」 スカートの中に手が伸びたときに 結局、あたしは体だけなんだなと諦めた。 高広も大輝も萩原くんも 体だけが目当てなのかも。 なんだか虚しくなってきた。
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