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「もしもし・・・・」
あたしは少し不機嫌な声で電話に出た。
「おー!メグ?元気してたか?俺!俺だよ!大輝だよ。」
「知ってるし!声聞いたらわかる。」
あ、やば。涙声になる。
あたしはこらえた。
「メグ・・・。ごめん。泣いてるの?」
「泣いてないよ。大輝のことなんて忘れてたんだから。」
「メグ・・・俺、今成田なんだけど行っていい?」
「・・・どうせ住むとこないんでしょ?あたしも話あるからいいよ。」
「じゃあまた駅着いたら電話する。」
言ってやる。
別れるって言ってやる。
もうこんな想い繰り返すのなんか嫌だ。
大輝とは高校生の頃から仲良しで社会人になってから付き合い出した。
高校の時から変わってたが背が高く、勉強は英語しかできなくてスポーツ万能。
よく女子から陰口言われてたあたし。
そりゃ言われるだろう。
何人かの女子に告白されては断り、彼女でもないあたしと四六時中いたのだから。
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