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あたしみたいな女は
ずっと骨折してた方がいいかもしれない。
あんなに調子悪かったのに
あんなに肌がボロボロだったのに
高広と別れて凹んでたのに
また悪い病気が出てきてしまった。
店長の家をすぐ出て
すぐに大輝に電話する。
最低だとわかってる。
わかってるけどやめられないんだ。
「おじゃまします。あれ?お母さんは?」
「友達と映画。2階上がって。」
大輝を実家に呼んだ。
大輝は家に高校の時から遊びにきてた。
「うわっ!メグの部屋、変わってねー!あっ卒業アルバム!」
大輝はあたしの部屋に入ると懐かしさにテンション高くなっていた。
卒業アルバムをめくる大輝。
「コーヒー、ここに置いておくよ?」
「おぅ。あ、萩原だ。アイツ!あ、メグだ。かわいいな。」
「やめてよ、あ、大輝。目つき悪い。」
「この時さー、あいつが」
「そうそう。」
盛り上がっていると大輝が
「俺達、キスしたの覚えてる?」
「え?」
「ほら、教室で。」
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