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「こんばんは~」
あたしは高い声で話しかけた。
「・・・あ、こんばんわ」
あれ?なかなかのイケメンだ。
「あたし~ユリカの友達なんですけどぉ、ユリカから彼氏と喧嘩したって聞いたんですけど、ユリカと待ち合わせならユリカ来ませんよ。」
適当にカマかけてみた。
「え、あ、友達?そっか、ユリカ来ないか。じゃあ俺は帰ります。」
「ちょっ・・・ちょっとなら話し聞いてあげますよ?仲直りしたいんでしょ?」
あたしとユリカの彼氏は近くの喫茶店に入った。
「コーヒーを。」
「あ、あたしも!」
「あの、ユリカとはいつからの?」
彼氏のいきなりの質問。
「え?あっ、高校からのです。学校は違ったんですが共通の知り合いがいまして。」
「そうなんですか。」
ふぅっ。あぶねえ。
「何が原因なんですか?ユリカ泣いてましたけど。」
「はい、実は俺モテるんですよ。」
「は?」
「それで誘って来る女性が多くて丁重にお断りしてるんですが中にはしつこい人もいまして・・・・」
「はぁ・・・」
「ユリカはそれは俺がキチンと断らないせいだと喧嘩になりまして・・・・」
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