第15章【イブ】

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「何か……どなたかに、女性として見られたいような出来事があったんですか?」 私の問い掛けに、エクート様の動きが止まった。 失言か、と思ったのも束の間、見る間にエクート様の頬が染まっていく。 同時に、目尻に浮かんだ涙を拭う仕草をしたエクート様は、それを隠すようにごしごしと顔を洗い始めた。 「……ね、ミモザ」 わざとそっけない振りをして、エクート様は口を開いた。 「はい」 「誰かを好きになるって……どういうこと?」 「…………へっ?」 彼女の口から更に意外すぎる質問が飛び出し、今度は私の動きが固まった。 「だからさぁ」 と、エクート様は更に口を尖らせる。 「どうしたらその人を好きだって分かるのかなぁ……逆にどうやったら、友達と、好きな人との区別をつけられるんだろ」 エクート様はいつになく真剣な表情だ。 「ね、サスのどこが好きなの?」 「それは……」 それを聞きたくて、こうしてお風呂に誘ったのか。 ようやくエクート様の真意に気づく。

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