太陽の下で

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 *****  ───翌朝。  少し前にようやく俺もウトウトしてきて……  いつの間にか意識を手離していた。  その意識が、腕の中でゴソゴソと動く何かを感じてゆっくりと戻ってくる。  薄暗い部屋の中で、ボーッとする意識の中、腕の中で動くものに視線を向ける。  ドクンッ!!  大きく心臓が跳ねて、一気に覚醒する。 「……あ、あの……」  悠子さんの甘ったるい声音。  そうだった。  いつも眠るときは一人だから……  だれかを抱きしめて寝たことなんて今の今まで一度だってない。    今日は違う。  ……今日から……違う。 「よく眠ってましたね。」 「もっ申し訳ありませんわ!」  悠子さんは慌てて俺の腕から抜け出そうとする。  その腕を掴んで引き寄せる。 「キャア!」  勢いよく引き寄せ過ぎたようで悠子さんが俺の上に覆いかぶさってくる。  悠子さんの柔らかい髪が俺の顔を撫でる。  悠子さんの顔がもうすぐそこにあって、それに驚いた表情を見せた後に、すぐに顔中真っ赤に染まる。 「あっあの……」  悠子さんの後頭部に手を置いて顔を引き寄せる。  悠子さんは抵抗することなく、そのまま俺と唇を重ねた。  そのまま何度かのキスを繰り返し、悠子さんと場所を入れ替わる。  悠子さんの上に覆いかぶさって…… 「……ン……」  漏れてくる甘い声音に……  唇を離した。  薄暗い部屋が余計に悠子さんを艶めかせて魅せる。 「おはようございます。」  俺の言葉に悠子さんは瞳を大きく見開いた。 「おはよう……ございます。」  小さな声音で俺に答えてくれる。  それに満足して、悠子さんから身体を離して起き上がる。
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