epilogue

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 聖時さんと恋人の方が去って行ってから……  これからどうすればいいのか途方に暮れて……  そこから救い出してくれたのは煌人さんだった。  煌人さんがわたくしにくれる言葉はどれも情熱的で煌人さんそのもの。  その心地のいい煌人さんのペースにわたくしは揺られていく。  本当に煌人さんに心を委ねてもいいのか。  何度かそう思って、その度に煌人さんはわたくしを救い出す。  暗闇が突然眩しい太陽の光で覆われた。  わたくしの周りには……何があるのか。  それを自分の目で確かめる自由を与えられた。  ですけど。  明るい場所に一人になったわけでは決してなかった。  煌人さんはわたくしに手を差し出して言葉を投げた。  わたくしが広い世界で迷子にならないように。 「これだけは約束して欲しい。」  その強くて真っすぐな声音に導かれるように視線を上げた。
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