まぶしい太陽

15/28
前へ
/441ページ
次へ
「ええ。  聖時さんの力になれるように頑張りますわ。」  わたくしは頭を下げたままのきらとさんにそう答えた。  きらとさんは顔を上げる。  ドキンッ!!  また、大きく拍動する鼓動。  そこには眩しいほどの笑顔。  この笑顔が見られるなら……  少しくらい辛いこともきっと耐えられる。  そう思えたのですわ。  こんな考えおかしいのに。    おかしいことに気が付いた時には……  自分の気持ちに後戻りなんて出来なくなっていた。  わたくしは暗闇に咲く薔薇。  太陽に憧れては……  いけないのです。
/441ページ

最初のコメントを投稿しよう!

958人が本棚に入れています
本棚に追加