エピローグ

その後の２匹

愛梨さんがダイガクを卒業して、季節がまた桜の咲く季節を迎えました。

今日はとてもドキドキしています。

白いドレスに長い髪を結った愛梨さんが、お化粧をしています。

淡いピンクが混じった紅い口紅をしています。

ワタシもおめかし。頭に白いお花をつけて貰いました。

『みゃあ～』
ワタシもハナヨメさんですか？

控室にいるママさんが、ミケもシマに嫁入りかしら？なんて言っています。

パパさんたちダンセイジンは、お披露目は式を挙げる時にと待たされているみたいです。

支度が終わると、そろそろお時間ですので、と式場に向かいます。

ブーケと一緒にワタシも愛梨さんに抱っこして貰いました。

キョウカイの中には、コージさんとシマさんたちが待っています。

『愛梨・・・うっ』

扉の前で、今にも泣きそうになっているパパさんがいました。

『それではお父様、扉が開きましたらゆっくりと新郎の前まで歩いていってください』

『わっ、わかりまし、した!!』

『お父さん、落ち着いて』

ゆっくりと音楽が流れ始めて、扉が開けられた。