46人が本棚に入れています
本棚に追加
第3章 昔も今も(続き)
それに加え、穏やかになった環境のお蔭で「怠惰」にまで流れようとする
私の体。
しかし都心と違って、この辺りにジムは望めない。
だから、この家に越して間もなく、天気も季節も日焼けすらも気にせず
怠けた体を叱咤するため、迷わず、この階段脇の一室に手を入れた。
そしてそれ以来、この部屋でのトレーニングをほとんど欠かさない。
いや、正確には「欠かせない」というべきか。
いやいや、最近に至っては「欠かせない」理由まで増える予感が否めない。
そして、その結果の現状はといえば、二十代の頃よりも四キロばかり増えた
体重と、くびれがかなり衰えたウエスト。
そしてやや締まりを失いつつあるヒップで、なんとか落ち着きを見せている。
最初のコメントを投稿しよう!