決意

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戦利品が詰まった大きな店のロゴが入った紙袋を3つ提げて戻ってみると、家の前に見慣れないワゴン車が停まっていた。 ナンバーを見ると、レンタカーだと直ぐに判った。 何だ?デートしてきたにしては実用的過ぎるチョイスだぞ? 幾ら何でも、そこまで親父の趣味は悪くない。 とか考えてたら、家から親父が出てきた。 玄関の内側には、佐藤が居るらしい。 「じゃぁ、正太が帰ってきたら話しておいてくれ」 中から 「分かりました」 という声が小さく聞こえてくる。 「ただいま…。話って何?」 いきなり背後から声を掛けたもんだから、流石にビックリしている。 親父のこんな顔は珍しいから、ちょっと愉快な気分になった。 してやった、みたいな…。 けど直ぐにいつもの可愛いげの無い仏頂面になって、何だかつまんねぇ。 「レンタカーを返してくるから、後は聞いといてくれ」 親父は言いたい事だけ言って車を走らせ去ってったけど、昨日今日の急展開で佐藤と話をしろと言われても何か困惑してしまうんだけど? いや、これはチャンスかもしれない。 親父より佐藤の方が、何でこうなったのか訊きやすいからな。 ちょっと腹をくくらなきゃいけないけど…。
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