2人が本棚に入れています
本棚に追加
「だって、そうなってんじゃん!!」
俺、何か一言繰り出すのもやっと。
「何で、そうなるの?」
だ…だって………。
佐藤は、ふうっと重たい溜め息を吐き出した。
「何で今村の頭ん中でそうなってんのか分かんないけどさ、ぜーーーったい違うから!」
言い切られて、気圧されて、黙るしかない俺。
「大体さぁ、僕がそっち扱いされるの嫌いなの知ってるんじゃなかったっけ?」
メチャクチャ、冷たい視線だ…。
「だから、違和感あるってんじゃん」
やっと繰り出した言葉がこれって、何か情けない。
「いい?」
佐藤は冷たい視線のまま、話を続けた。
「今も、そっち系に勘違いされ易いよ?確かに…。でも、他人のどうこうは兎も角、僕は違うから!!」
そして俺は、事の真相を知った。
佐藤の話によると、こうだ。
最初のコメントを投稿しよう!