事の始まり

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土曜日の朝に口火を切ったのは、俺の方からだった。 「今日、だったよな?」 「ああ…。」 また簡単な会話だ。 「どんな人?」 他人の会話か!?ってぐらい、素っ気ない問い。 まぁ普通に“いい人”だとか返ってくると思ってたら、これがメチャクチャ裏切られる事になった。 「お前と同い年……。」 「え?」 俺は耳を疑った。 世の中親子ほど年の差があるカップルは幾らでも居るし、たまに親子どころじゃない年の差カップルだって居る。 だけど親父に限って言えば、そんな暴挙は有り得ない。 普通なら…。 まぁ男女の仲なんて、どこでどうなるか分かんないけどさ。 おまけに親父は、とんでもない爆弾を落とした。 「ん…同い年と言うか…お前の同級生らしい。」 えええええーーーーーっ!?
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