未来の俺へ

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将来の俺への願望について   秋名連(あきなれん)   皆は今、何を思う。 今日の事、昨日の事、明日の事。または、あるゲームの事、ある本の事、ある勉強の事。様々な事を考え、思っている事だろう。 俺も色々と、日々考えに耽っている。 欲しい物の事、宿題の事、自作PCの事、スマホのアプリの事などなど、様々な事について考えている。 だがそれとは別に、頭の片隅の方で、無意識の内に俺の中で生まれた願望がある。 それは、主人公になりたいという願望だ。 本の中の主人公、アニメの中の主人公、ドラマの主人公。ほぼすべての物語に主人公というものが存在する。 俺は、その主人公になりたいのだ。何故主人公になりたいのか。理由は一つだ。 目立ちたいから。 活躍して目立ちたい、モテまくって目立ちたい、重大な発見をして目立ちたい、とにかく目立ちたい。そう、目立ちたいんだ。目立って注目されたいのだ。 そんな俺が、中学一年生の時、たまたま通りかかった本屋の前で、目に入った本を見て、ふと足を止めた。 それは、ライトノベルというものだった。 ライトノベルとは、表紙や挿絵にアニメ調のイラストを多用している若年層向けの小説なんだそうだ。 絵もあり、字もあり、想像も更に膨らむ。ライトノベルというものは、俺の主人公像を膨らませるのに打って付けだった。 そこからライトノベルにはまり、様々な作品を見てきたわけだが、それにより、俺の願望はより強いものになっていった。この年になって、やっと具体的な主人公像が見いだせてきたと思う。 ここに、その主人公像を示そう。これを書いた後の、俺への参考としてここに示しておくこととする。 一つ。優しくて、皆から尊敬される人物。 一つ。常に、二、三人から好意を向けられる存在。 一つ。必ず、特殊な特技は持っておくこと。 一つ。異世界には、必ず、一回は行くこと。 これらを踏まえたうえで、これからの俺は、精一杯の努力をして生きて行って欲しい。 将来は、壮大な物語の主人公になってくれている事を願う。 未来の俺へ                                 過去の俺より
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