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水の音が聞こえしばらく進むと、守衛が言っていたとおり噴水があった。
西洋にあるような白い石で作られた細かい作りの噴水だ。
その周りには何脚か椅子が置いてあった。
その一つに綺麗な黒髪の眼鏡をかけた美形が座っていた。
あの人が副会長なのでしょうか。
「おーい!そこの座ってるやつー!」
この人は本当に馬鹿ですね。
初対面でしかも、話したことのない人にいきなり話しかけるとか…。
しかも、ヤツ呼ばわりですか。
僕ならできませんね。
こんな人と同じにされても困ります。
申し訳ないとか少しも思っていませんが離れさせていただきます。
それにしても、あんだけ大きな声で呼ばれたのにも関わらず気づく様子もありませんね。
噴水の音で聞こえないんでしょうか。
「あれ?聞こえなかったかな。おー『耳が痛いのでやめてもらえませんか。』え、ごめん。」
隣であんな大声出されたら鼓膜が破れますよ。
こんな遠くで呼ばなくたって近づくんですから呼ばなくてもいいでしょうに。
僕の鼓膜が死滅する前に早く行かなくては…。
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