三行では収まりそうに無い。

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『そうだよ? 人間落ちぶれるのなんて簡単だよ? 全部手倉森のせいだけど。』 『は?』 『そうだよ? 俺は金持ち一家の長男だった。 けど、ある時親父が仕事に失敗して、 一瞬で俺の家は借金地獄になった。 そんで親父は返済しているうちにここと繋がって、 借金と引き換えに命を持っていかれた。 そして俺はそのままここに引き摺り込まれた。 俺の目標は親父の仇を打つ事だった。 そして手倉森をこの手で殺す事だった。 そんな時、ここを潰そうと企んでるトコがある事を知った。 しかもそこの番を張っているのは栗野恵利加だと知った。 俺が二回振ったあの栗野だと… 俺はちゃんと謝罪がしたかった…』 ここまで言うと佐々川は言葉に詰まり、泣き崩れた。 『まさか…まさか自分の身がこんなに汚されるなんて思って無かったから… もう謝罪なんて到底出来っこないって… でも…でも栗野も俺と同じ汚れた世界にいるって知って…
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