1人が本棚に入れています
本棚に追加
バンッ!!バンッ!!
店の門の前で身構える警ら二人をすぐさま沈め、蹴破る栗野。
エントランスにいた大勢の手下とおぼしき者等を全員沈めていく。
だが、四年生と二年生に挟まれているにも関わらず、こういう事にまだ不馴れな一年生は、大半が既に沈められていた。
慌てて上級学年が相手を沈めるものの、もう既に時は遅く、とても悔しがるのだった。
やはりいくら一年坊がほぼ戦力外とはいえ、後輩を失うのは辛いのだろう。
何とか難を逃れたとしても、
『おい!!お前!!大丈夫か!!』
「死んだ奴が返事なんかしねえよ。」
相手に応戦しながら、静かに、
しかし
銃声に紛れぬように諭す栗野。
『でも…』
『モタモタすんなつってんだろ!!!!!!!!!』
声を荒げ怒り狂う四年生。
バンッ!!
怒り狂う隙をつかれ死んでいく四年生。
上級学年の悔しさの原因は一年坊であり、
悲しみの原因も一年坊であり、
怒りの原因も一年坊であり、
死の原因も、
もしかしたら、一年坊かもしれなかった。
だが、一年坊抜きでは、
あまりに人手が足りなかった。
最初のコメントを投稿しよう!