三行では収まりそうに無い。

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バンッ!!バンッ!! 店の門の前で身構える警ら二人をすぐさま沈め、蹴破る栗野。 エントランスにいた大勢の手下とおぼしき者等を全員沈めていく。 だが、四年生と二年生に挟まれているにも関わらず、こういう事にまだ不馴れな一年生は、大半が既に沈められていた。 慌てて上級学年が相手を沈めるものの、もう既に時は遅く、とても悔しがるのだった。 やはりいくら一年坊がほぼ戦力外とはいえ、後輩を失うのは辛いのだろう。 何とか難を逃れたとしても、 『おい!!お前!!大丈夫か!!』 「死んだ奴が返事なんかしねえよ。」 相手に応戦しながら、静かに、 しかし 銃声に紛れぬように諭す栗野。 『でも…』 『モタモタすんなつってんだろ!!!!!!!!!』 声を荒げ怒り狂う四年生。 バンッ!! 怒り狂う隙をつかれ死んでいく四年生。 上級学年の悔しさの原因は一年坊であり、 悲しみの原因も一年坊であり、 怒りの原因も一年坊であり、 死の原因も、 もしかしたら、一年坊かもしれなかった。 だが、一年坊抜きでは、 あまりに人手が足りなかった。
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