三行では収まりそうに無い。

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突入開始から5分が経過したところで、栗野は叫んだ。 「今生きてる者は全員出てこい。撃たない。 その代わり撃つな。 全員顔を出せ。 立てるものは立て。 立てない者は返事をしろ。」 敵がわらわらと何人か立ち上がった。 『俺はまだ生きてるぜ…』 よろよろと立ち上がったのは四年生の男子。 「たった5分で生存者二人か…」 『やっぱあんたは強い…』 『私達忘れてない?』 現れたのは一年生の女子二名だった。 一年生唯一の生存者達だった。 けれど、栗野は、 「忘れてた。」 『… あ、ここのお店の人は全員無事です。』 栗野は小さく一度頷き彼女等に微笑んだ。 「(これで、善人は助かる。)」 こちらは無傷三人、重症一人。 今、目の前にいる敵は、4人。 皆ほぼ無傷。 しかし、それはこの部屋のみに過ぎなかった。 あと九つ彼等の部屋があった。 述べ900人近くがまだ生存していた。 最早全滅させるのは絶望的だった。 ドーン!! 「『『『『『えっ…!?』』』』』」
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