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仕事が終わり、2人で映画館に向かう途中大きな声で私の名前を呼ぶ声がした。
「香川波風!おい?香川波風だろう?」
振り向くと、ワイルドなイケメン男性立っていた。
ぼけっと見ていると、
「俺だよ?中学校の時同じバレー部だった金沢 竜だよ?覚えているか?」
「あー!竜先輩?どうしてここに?いつ日本に戻ってきたんですか?」
「今年親父が日本に戻ったから俺も一緒に帰ってきたんだ。しかし波風に会えるとはな?お前きれいになったな?」
「何言っているんですか?竜先輩こそ、どこのイケメンかと思いましたよ?」
「せっかく会えたんだから飯でもどう?あ!ごめん1人で舞い上がっていたから連れを忘れていたよ。この人弟か?」
「違います。一応私の彼です。」
「宮崎空と言います。波風さんとは同じ職場で一緒に働いています。」
「なるほどね。でもどうみても年下だよな?」
「悪いですか?確かに空は私より3歳年下だけど、私にとって大切な人なんです?」
「わかったよ?2人して中学生じゃないんだから、真っ赤な顔してうつむくなよ。
「私たち今からデートなので失礼します。」
「あぁ!近いうちにゆっくり話でもしような?」
そう言って竜先輩はいなくなった。不安そうにしている空に、
「さっきの人は中学生の時同じバレー部の先輩で、金沢竜さん。私の2つ上の先輩なんだ?昔からあんな感じだったから、男女問わず人気があったんだけど、高校生になった時、お父さんの仕事で、アメリカに行ったって聞いていたからびっくりしたよ。
昔から格好良かったんだけど、ますますイケメンになってびっくりした。」
「ねぇ波風?波風は竜さんのこと好きだったの?」
「好きと言うより憧れかな?竜先輩の周りにはいつも素敵な彼女がいたし…。年下の私のことなんか眼中になかったと思うよ。なに?空やきもち妬いてくれたの?嬉しいな。」
「だって波風僕といるときより楽しそうだったから。」
「ごめん。久しぶりだったからテンション上がってしまったけど、私は空のことが好きだよ。」
「ねぇ波風?今日は映画見るのやめて僕のアパートにこない?ゆっくり話をしたいよ。」
「わかった。ご飯食べたら連れて行ってね。」
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