第1章 年下の彼

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「波風汚ないかもしれないけど上がって。」 「おじゃまします。なんか緊張する!」 「適当に座ってね。今コーヒー入れるから。」 「ありがとう!」 空はマグカップ、私にはお客用のカップでコーヒを入れてくれた。 「はい?今日は突然誘ったからお客用のでごめんね。今度一緒にマグカップを買いにいかない?波風は僕の彼女だからお客用のカップじゃ嫌なんだ。」 空はいつも私に気を使ってくれる。だからつい甘えてしまう。 2人用のソファーに並んで座りコーヒを飲んでいると、突然空と目が合った。すると空は自分のマグカップと、私の持っているマグカップを取りあげテーブルにおいた。 そして私の唇に触れるだけのキスをした。驚いて空を見つめると、 「突然ごめんね。さっき竜さんに会ったら、波風を盗られてしまうんじゃないかって不安になったんだ。僕は波風よりも年下で頼りないかもしれないけど、波風のことが大好きだよ。本当はキスだってその先だってしたいけど、迫って波風に嫌われたくなくて我慢していた。だけど… 。」 「私も本当はイチャイチャしたいって思っていたんだけど、年上だからバカみたいって引かれそうで怖かった。私空のこと大好きだよ。」
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