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東雲
18:00
――その日、多くの人々が空を眺めた。
「空が赤い」
「まるで血のような真紅の赤だ」
「妙な危機感を感じる」
「不吉だ」
茜色に染まった空、夕焼けならそんなに珍しい事でもない｡
だが終末を予期させてしまうような危機感……それ自体は何も根拠はない｡
しかしこの時間に限って、何故かネット上のSNSサイトにはそんな書き込みが異常なほど多発していた。
そして誰かがこう書き込んだ。
「赤い空は大昔からこう言われてるらしいね」
「大災害の前兆」
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