5月7日②

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5月7日②

 ただいまー  さて、では続きを愚痴ります。  娘の言い分 「毎月五万円を家に入れるから自分のする事に口出しをして欲しくない。自由になりたい。」  月に五万円で自由って、手に入るんですか?  五万円で飯付き、電気ガス水道使い放題、携帯使い放題、車も使い放題?  えーっと、ちよっと何言ってんだか分んない 怒  更に身勝手な言い分は続く。  「基本は家で暮らす、気が向いたら男の所に寝泊まりする。それをいちいち報告もしない。自分の気分で決める」  えーっと、更にちよっと何言ってんだか分んない 怒  つまりなんだ?帰るか帰らないか分らないのに飯は準備しておけ、洗濯もしておけ、気が向いた時だけ帰るから、帰ってきたら何も聞かずに面倒だけ見ろって事、だよね? 「取り敢えず、同棲の真似事をしてみたい。無理だと思ったら家に帰って来てまたぬるま湯に浸かる生活に戻りたい」  これがどうやら本心の様でした。  俺は娘の身勝手にほとほと呆れた。  どっちが同棲したいと言ったのかは知らん。  しかし、男の方は仕事も家族も捨てて姫路に来る、つまり背水の陣で姫路に来るわけだ。  一方、娘は自分が同棲に飽きたら、男との生活が上手く行かなかったら、自分は家に帰れる保険を掛けている。  こんな狡い話はあるか? 「やっぱり無理やから家に帰る、別れて」  男の立場からして、はいそうですか、では別れましょう  って、なるか?  俺はそれらが如何に自分勝手な言い分かを懇々と娘に話した。  そして出した条件がこうだ。 「別れろとは言わない付き合いを続けるのは自由だ。しかし、門限は十時、男の所に外泊は禁止。外泊は許可制。こちらが誰と何処に行くかを完全に把握できなければ許可しない。もちろん月に五万円は関係なく徴収する。それが嫌なら覚悟を決めて家を出ろ。一度出たらもう二度と戻る事は許さない。覚悟をきめて同棲を始めろ。条件を呑んで高校らしく普通に交際を続けるか、俺たちの手を離して帰らない覚悟で男の所に行くか、どちらかを選べ」  さて皆さん、これ、どうでしょう?  間違ってる?
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