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僕は彼女にかぶりついた。良い。血の匂いが鼻全体に吹き抜け、口の中にも血の風味が伝わり、程よくついた噛みごたえのある筋肉。僕が今食べているそれはまさに「美味」であった。
もう体の隅から隅まで食べ尽くしてしまいたい。僕の彼女に対する欲望はどこまでも加速していった。
唯一残っていた赤まみれの彼女の顔らしきものにある髪の毛のようなものを僕は優しくなでてあげる。
「ゆっくりおやすみ。罪無きかわいそうなものよ。」
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