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彼女は恐怖し、体を震わせる。その表情はなにをされるのかわからない不安と今までにないような恐怖感で満ち溢れていた。
あぁ、美しい。出来ることならばこの表情をずっと眺めていたい…が、そうもいかない。僕は怯える彼女に笑みを浮かべそっと気を失わせた。彼女は気を失う直前、私の何が悪いの?私が何をしたっていうの?なぜわたしなの?誰か助けて…
彼女のその叫びは、僕に対する最後の願いとでもいうように消え去った。気を失った彼女に僕は答える。
あなたは何も悪くない。あなたは何もしていない。でも強いて言うなれば僕の目の前にあなたという人間が現れたのが悪かった。そして、もう貴方を助けてくれるものは誰一人としていない。全くかわいそうな方だ…
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