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それに店長はいつも、予告なしにふらっと帰ってくるから、いついるかなんて読めない。
「あとで神谷さんとこ、届けに行ってくる」
ずるずると麺を啜ってた店長がぼそりと呟いた。
「私も一緒に行っていいですか?」
「は?
おまえ、毎回ついて来たがるけど、なにが面白いわけ?」
じろりと睨まれて身が竦むが、お茶を飲んで気付かないふり。
「私だって仕事の完遂、見届けたいんです」
「……」
店長はやっぱり不機嫌に、カップからずずっとスープを啜った。
食後はさっき、店内掃除をしたときに集めてきた材料と、ストックしてある材料でアクセサリー作り。
古い指環とか、ネックレスとか。
それに店長がついでに仕入れてきてくれる、アンティークビーズやパーツを使ってアクセサリーを作る。
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