秘密~Secret view~

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「……おはよう」 まだ帰るのは先だと思ってた店長が帰ってきてた。 しかも酷く、落ち込んでいる様子。 眼鏡をかけてパソコンに向かってる店長を後目に手早く掃除を終わらせ、お茶を淹れる。 私は普通にダージリン。 店長の分にはたっぷりとブランデー。 ええ、紅茶にブランデーが入ってるんじゃなくて、ブランデーにちょっぴり紅茶が入ってる状態まで入れる。 「どうぞ」 「サンキュ」 ソファーに座る店長にカップを差しだし、私も隣に座る。 一口紅茶を飲んだ店長だけど、すぐに顔をしかめた。 「……入れすぎ」 「今日はそれくらい必要ですよね」 「……」 すました顔で自分の紅茶を飲んでる私に、店長は無言で自分のカップに口を付けた。
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