高鳴る胸に、『SAFE SEX』

3/9
前へ
/111ページ
次へ
「しょーがねぇなぁ」 限界地点までエビ反った俺は、太一の襟首を掴んでもとの体勢に戻ると、尖っている唇をチュッと軽く啄んだ。 すかさず背中を押さえられて、柔らかな感触が俺の口をこじ開ける。侵入してきた舌に思考を持っていかれる前に、太一の胸を押し返した。 「も、ダメだって」 名残惜しそうに俺の手を握る太一が可愛くて抱き締めたいけど、これ以上はヤバい。 下半身がムズムズとジャージを持ち上げてしまいそうだったから。 「帰るぞ」 そう言って用具室を出る前に、振り向いて指を指した。 「そこ、ヤバいことになってっから、収まってから来いよな」 真っ赤になってジャージの裾で前を隠す太一のやつ。ああ、可愛い。可愛いなー。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

409人が本棚に入れています
本棚に追加