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「しょーがねぇなぁ」
限界地点までエビ反った俺は、太一の襟首を掴んでもとの体勢に戻ると、尖っている唇をチュッと軽く啄んだ。
すかさず背中を押さえられて、柔らかな感触が俺の口をこじ開ける。侵入してきた舌に思考を持っていかれる前に、太一の胸を押し返した。
「も、ダメだって」
名残惜しそうに俺の手を握る太一が可愛くて抱き締めたいけど、これ以上はヤバい。
下半身がムズムズとジャージを持ち上げてしまいそうだったから。
「帰るぞ」
そう言って用具室を出る前に、振り向いて指を指した。
「そこ、ヤバいことになってっから、収まってから来いよな」
真っ赤になってジャージの裾で前を隠す太一のやつ。ああ、可愛い。可愛いなー。
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