【奇妙過ぎる店】

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{4} 「やあ!やっと来たか!レイジロウ!随分と遅かったじゃないか!!」 幼なじみのユウタロウがニヤニヤしながら俺に声をかけてきた。 「ホントホント。待ってたのよぉ」 ユウタロウの隣で彼のカノジョのカノンさんも、 はあはあと息を切らしている俺とマリアに笑顔で声をかけてきた。 俺は、周りが明るくなった事で急に緊張の糸が切れた。 そして、安堵のため息をふうと大きく吐き出した。 「いやぁ…。 途中の道の墓場の近くに『幸福堂』って店が新しく出来ただろ?ユウタロウは中に入ってみたか?」 と、俺は彼に聞いてみた。 すると… 「へ?」 ユウタロウは、急に怪訝な表情を見せた。 「店…だって?」 「そうよ!! 途中の墓地の近くに新しく出来てたでしょ?!」 と、マリアも重ねてユウタロウに聞いた。 「そんな店… あの墓地の近くに無かったよなぁ」 と、ユウタロウはカノジョのカノンさんに話し掛け… カノンさんも 「そんなお店、私も知らないわよ…」と、ユウタロウと同様に怪訝な表情を見せた…。
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