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「‥‥。うん。‥おでこも、もう熱くないみたいだし、大丈夫そうですね。良かった。」
今だ動けない駿一のおでこから柚月は自分のおでこを離し彼を見つめる。 そして、満面の笑顔を浮かべながら話しかけた。
「結城先輩。わたし、学校で待ってますから。」
「え‥。」
「やっぱり結城先輩がいないと寂しいです。早く良くなって下さいね。」
「柚月さん。それは‥どうゆう意味で‥?」
意味深な柚月の言葉に、やっと解放された声で、駿一は聞き返した。
「ふふ‥。秘密です。‥じゃあ、わたしはそろそろ失礼しますね。お邪魔しました。」
「あっ‥。ちょっと‥‥」
そんな駿一の質問をごまかすように流し、柚月はお辞儀をして部屋を出て行った。
「‥‥。‥はあ‥。」
彼女の出て行ったドアを唖然としばらく見つめながら小さくため息を出し。 駿一は改めて、布団に潜り込んだ。
Fin..
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