魔法の世界

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時間は15時過ぎたくらいだ。この街は海鳴市という街でかなり活気づいてる様だ。 「良い街だな。」 『そうね。』 駅前のベンチに座りながら小声でシルヴァと喋る。 「当たり前だけどゲートになりそうなものも無いしな。」 此方の世界には魔戒は無いからゲート自体は生まれない様だけどホラー自体はこの世界に紛れているんだよな。 『ホラーの気配自体も感じないわね。上手いこと息を潜めてるのかしらね。』 「まぁそれは追々で良いだろ。それよりも…」 辺りを見渡す。…あそこ良さそうだな。 「さて、行くか。」 ベンチから立ち上がり目に付いた店に歩き出す。 『零夜?まさか貴方。』 「あの翠屋って良さそうじゃん。」 シルヴァは溜息を吐いた。 ________ 「これと、これ、これとーあとこれもお願いします。」 「え、えーとはい。」 店員のお姉さんが引き気味に注文を取りに来てくれた。 注文したのはショートケーキのワンホール、チョコケーキのワンホール、シュークリームを12個、そしてこの店のおすすめのブレンドを注文した。 周りにいる女学生も若干此方を見ている。
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