▲ROUND3

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クラスが違う祥太郎と廉太郎と別れ、2時間目が始まる前に小吉と教室に戻る。 授業中も大概だが、休み時間ということでそれよりも更に騒がしい教室へ入ると一斉に視線がおれ達に集まり何故かあれだけ騒がしかった教室が静まり返った。 しかしそれも一瞬で、またすぐにざわめきを取り戻した教室に小吉と顔を見合わせる。なんだっていうんだ? 「バカおっせーよ、ハジメ!お前あの話本当なのかよ!?」 「なんだよ、って痛えよバカ。…あの話?」 「なんだよ、じゃねえよ!お前が現 風紀委員長の桐嶋岳にタイマン申し込んだ挙句一発KOしてあの無敗伝説の風紀委員長に傷つけてトップの座を奪い取りてっぺん狙ってるやつは俺のとこに来いって高らかに宣言したって話だよ!!」 「は、」 クラスメイトの犬丸が駆け寄ってくると力強く両肩をつかまれ、すごい剣幕で息継ぎもせず言い切った話の内容に思わず言葉を失う。 桐嶋岳にタイマンも申し込んでないし、倒してもないし、そもそもそんなことする理由がおれにはない訳で、話に尾ひれがついたなんてレベルではない。 周りの奴らもそのことが気になっていたのか、またいつの間にか教室には静寂が訪れていた。 「はあ?なんだそりゃ。どこ情報だよ」 「え?なに?違うの?なんか朝から空手部の奴らが騒いでたけど…」 「空手部?……あ、」 そもそも桐嶋岳と知り合ったのが昨日のことで、何故こんなデマが流れるのかも空手部が出てくるのかも疑問だったが、ひとつ思い当たるのは、 「朝の三人組か…」 「あ、そー!多分三人ぐらいの空手部が校内ジョギングしながら話して回ってたぜ?」 あいつら潰す……
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