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翌朝起きてリビングに行くと、アルバムが丁寧重ねられて、テーブルに置かれていた。
いつものようにキッチンに行きアイスコーヒーを入れる。
ダイニングに座りボーッとしていると、ガチャっと音がして慌てて立ち上がった。
居たのか...びっくりした。
「あ、おはようございます」
「...」
え?なに?
「...あぁ」
おい、なんだそれ、金持ちの朝は挨拶しないのか...とは口が裂けても言えない。
「アイスコーヒー飲みますか?あ、でも安いやつだからなぁ...」
最後の方は小声になっていく。
「あぁ、入れてくれ」
「あ、はい」
「その前にシャワー行ってくる」
「...はい」
どっちなんだよ...とも言えない。
「あ、朝ごはんは?」
「...」
だからなに?
「...いらない」
「はい」
何だろう...朝からこの疲れる感じ。
黙って見つめられると、おかしな事でも言ったかと不安になるわ。
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