< 再来 >

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真帆は、驚愕と共に引っ張られて抜けてしまった 頭皮の部分をしきりに擦った。 浩太は、真帆の髪の房を握り締めたままの小さな右手を 嬉しそうに上下に振っている。 姉は、彼女自身が目の当たりにした信じがたい出来事に 困惑しながら、妹に謝罪した。 真美 「本当にごめんね、真帆。じゃあ、体に気をつけて     がんばってね」 彼女は、そう告げると浩太を後部座席のベビーチェアに 座らせ、自分は助手席へ乗り込んだ。
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