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「名前の漢字が逆になっているだけ。お父さんとお母さんが、どうしても”美”と”優”の文字を付けたかったんだって。内面的にも、外面的にも美しく、そして優しい人になって欲しいって、お姉ちゃんはそのまま名付けられた。わたしの時は出生届け提出期限まで悩んで、最終的に漢字の並びを逆にした。私は自分の名前が好き、お姉ちゃんの名前も好き、だから少し寂しい」
「お姉さんが幸せになるなら、少し我慢」
「・・うん」
「優美には俺が付いてるから大丈夫」
優美を後ろから抱きしめた。
「・・うん」
「心配?」
「・・りょうが・・いつかいなくなってしまいそうで。いった~~い!」
優美の頭を小突いた
「いなくならないって言ってるよね!ふたり並んでゆっくり歩いて行くんでしょ!」
そう言って、優美を思いっきり抱きしめた。
「・・りょ・・う・・くる・・し・・い」
腕の力を抜きながら、優美の上半身だけこちらを向かせ、そのままキスをした。
「りょう・・」
「一緒に歩いていこ」
「うん!・・りょう・・つづきし「ない」よ・・ブ~~」
「勉強のつづきする。優美はそこで仕事。了解?」
「ふぁ~~ぃ」
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