頑張る・・手料理

7/21
前へ
/21ページ
次へ
「名前の漢字が逆になっているだけ。お父さんとお母さんが、どうしても”美”と”優”の文字を付けたかったんだって。内面的にも、外面的にも美しく、そして優しい人になって欲しいって、お姉ちゃんはそのまま名付けられた。わたしの時は出生届け提出期限まで悩んで、最終的に漢字の並びを逆にした。私は自分の名前が好き、お姉ちゃんの名前も好き、だから少し寂しい」 「お姉さんが幸せになるなら、少し我慢」 「・・うん」 「優美には俺が付いてるから大丈夫」 優美を後ろから抱きしめた。 「・・うん」 「心配?」 「・・りょうが・・いつかいなくなってしまいそうで。いった~~い!」 優美の頭を小突いた 「いなくならないって言ってるよね!ふたり並んでゆっくり歩いて行くんでしょ!」 そう言って、優美を思いっきり抱きしめた。 「・・りょ・・う・・くる・・し・・い」 腕の力を抜きながら、優美の上半身だけこちらを向かせ、そのままキスをした。 「りょう・・」 「一緒に歩いていこ」 「うん!・・りょう・・つづきし「ない」よ・・ブ~~」 「勉強のつづきする。優美はそこで仕事。了解?」 「ふぁ~~ぃ」
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加