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朝目覚めて体を動かせば激痛が走った。
『…ははだよね。』
俺だって不死身じゃないから当たり前だよな。
無理矢理体を起こしてバイトに向かう。
今日は、コンビニと荷物積みだな。
酷いときは一日に4つぐらいすることもある。
一個は内職だけど、器用で良かった、細かい作業は嫌いじゃないし。
そんな毎日を送って一週間が経った。
体も自由になり、スキップで向かったのは〇〇学校、クウヤの居る学校だった。
クウヤの学校はボロボロで壁は剥がれて上から違うスプレーで補修されていたり、窓は割れたまま。
俺の学校はまだ綺麗だけど。
「あ………シオン……??」
その声に俺は笑顔で振り返った、クウヤは驚いた顔をした後呆れた顔をした。
「また喧嘩か?俺今からお前の学校行こうとしてた所なんだ。」
『ふふ、そうなんだ?じゃあ、お相手お願いしようかな?』
ジリジリお互い近付いて……俺はわくわくとドキドキでにやける。
「お前前から思ってたけど喧嘩好きなのか?嫌いなのか?」
その言葉に俺は首を傾げた。
『好きな人いるの?人を傷つけることに。』
「はぁ?じゃあ何で俺に喧嘩売るんだよ?」
喧嘩をしたい訳じゃない。クウヤを傷付けたい訳じゃない。
だけど『クウヤとは拳でしか語れないから……かな?』
「なんだよそれ……どういう意味だ『話は終わり、いくよ!!!』
「つっ!!俺はお前に勝ちたいから喧嘩するのにお前が売るのはおかしいよなぁ?!!」
『なになに?俺のこと考えてくれたの?負け犬の癖に!!っつ!!』
「うるせ!!話したいなら普通に話せばいいだろ!!『俺はクウヤの歪んだ顔を見たいんだ。必死に可愛いじゃない?』
「!!////ふざけんな!!!絶対殺す!!」
そしてやり合って勝ったのは俺だった。
『やっぱり勝てないね。ちょっと頭使いなよ?』
「ぅ…うるさい。なんか勝てる気がしねえ。」
小さく弱気になるクウヤに俺は頭を撫でた。
「!!!『大丈夫。俺いつでも待ってるから。』
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