7人が本棚に入れています
本棚に追加
頭から手を離そうとすれば大きな手に包まれた。
「……シオン、「シ~~~×オ~~~~ン!!!!やっぱり此処にいた。」
その声に振り返れば顔を真っ赤にしたイクヤだった。
手が離れて「行けよ。次は俺からいくから。」
『え?』
「シオン!!今日はテストなのに先生カンカンだよ!!汚い手でシオンに触るかよ糞野郎が!!」
「あ?お前殺されたいの?」
「うるさい。マネケ!!シオン!早く!!『痛い痛い!!引っ張らないで!!』
「おい、お前喧嘩した後に体引っ張ったら痛いだろうが。」
俺を庇うようにクウヤは言って俺は驚きのあまりじっと見つめてしまった。
そうはさせないと引っ張られて歩き出す俺達……「うるさい!!お前がシオンにしたんだろう!!もう近付くな!!」
イクヤの怒る姿をよそに立ち上がり俺を見つめるクウヤ……。
やっぱり……クウヤは綺麗だな。
そして手を振ってくれた、口パクで《またな》って……俺は見つめたまま見えなくなるまで……。
最初のコメントを投稿しよう!