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『楽しかった!!クウヤ早く俺に勝ってよ。』
意識が朦朧とする中で奴は俺の側に屈んでそう言った。
もう2.3発殴れば終わるくせに、 いつも最後はしないこいつが嫌いだった。
「お前!!!!いつもいつも!!!やれよ!!!!!」
砂を握り締めて俺は叫んだ。
『だって楽しみ無くなるじゃない?俺クウヤとしたいもん。それにお前じゃ無くてシオンだよ。』
楽しみ無くなる??本当……ふざけやがって………。
背中を見つめて俺はまた負けた。
「「「「お前ら!!!やっちまえ!!!!」」」」
「てめ!!!此処に来て無事で帰れると思うなよ!!!!」
野郎達が待ってたように鉄パイプや棒を持って走り出した。
『あらあら、やばいね。』
体を引き摺って苦笑いするシオンに俺は叫んだ。
「お前ら!!!!!手え出すなぁ!!!!俺は怠慢で負けたんだ!!!!これ以上俺を惨めにするな!!!!」
ピタッと奴等は止まり俺を見た。
『惨めって、これだけ俺を殴っておいて…またしようね!』
そしてシオンは去っていった。
俺は仲間に支えられ手当てされる。
「!!クウヤさん。横腹の方…むちゃくちゃ腫れてますよ。黒くなってる。」
「!!!!!いてぇえええええええええ!!!!!!!!」
ツンツン手当てされて俺は我慢出来なくなり叫んだ。
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